カンパニョーロはグレードごとに区分されたメカニズムの総称を「グループセット」と表現しています。2023年初夏、新時代を開く新たなグループセットが発表されました。ワイヤレスの電子変速を可能とした“SUPER RECORD WIRELESS”の誕生です。

グレードは最上位のSUPER RECORDで、もちろんディスクブレーキ専用のグループセット。EPSの表記が無くなり、SUPER RECORDのロゴも刷新されました。新グループセットの特徴を4つに分けて、それぞれのポイントを紹介します。

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エルゴレバー

新グループセットをワイヤレスシフティングシステムと謳うカンパニョーロ。変速に必要な信号を送るケーブルが必要なく、指先に込めたライダーの意志は、それぞれ独立した動力を備えたフロント/リアディレイラーが、受信した信号により忠実な動きを見せて変速が瞬時に行われます。ブラケット内側にあったシフトボタンは姿を消し、ブレーキレバー上に出現したふたつのスイッチによりコマンドが送られます。

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フロント / リア ディレイラー

従来のEPSはエルゴレバーからフロント/リアディレイラーに信号を送る「ケーブルの配線」が必要でした。ケーブル類の内装がデフォルトとなった昨今ですが、ワイヤレスにその手間は無縁です。その作動において前後の各メカは個別にバッテリーを装備し、ディレイラーに取り付けた状態でも、また取外した状態でも充電が可能。フル充電状態からは約750㎞の走行が可能で、100％充電まで60分の急速充電に対応していることも魅力です。バッテリー残量の確認もLEDランプで一目瞭然です。

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カセットスプロケット＆フロントチェーンリング

カセットスポロケット＆フロントチェーンリング
カンパニョーロのN3W規格を元に構成された新たなドライブトレインは、カセットスプロケットのトップを10Tとしました。ロー側はそれぞれ25/27/29Tの3種類が組み合わせられます。またこのカセットに合わせたフロントチェーンリングは、50-34T、48-32T、45-29Tという見慣れない歯数とルックスで登場。このことで軽量化と12速によるワイドなクロスレシオを達成しました。しかしがそれだけではありません。SUPER RECORD WIRELESSは円滑な変速で、類を見ないケイデンスと理想的なスピードを可能にする、新たなドライブトレインであることも大きな特徴です。

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ディスクブレーキ

熟成が進むカンパニョーロのディスクブレーキは、SUPER RECORD WIRELESSのポテンシャルを際立たせます。ルックスもブレーキーローターに放熱のためのデバイスが無く、ストレートにカッコよし。落車などのトラブル時のためにロータのエッジを面取りしていることもレースの現場を知るサイクリストにとっても見逃せないポイントです。

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技術とは多くの場合で進化の方向に進みます。自転車の競技機材は、かつては歴史の流れの中で的外れな進化も散見されました。しかし情報の分析や予測、実験や実戦を経験して、製品開発を行いながら進化する現代の技術とは、最先端にして最良であることが一般的です。自転車のグループセットも然り。カンパニョーロのSUPER RECORD WIRELESSは、AG2Rシトロエンの協力によって開発されたもので、競技機材としてベストなものが生み出されたといえるでしょう。その最先端で最良のプロ機材を、一般サイクリストが手にできるのが自転車趣味世界の良いところ。デリバリーは2023年8月の予定。新次元のシフト、SUPER RECORD WIRELESS グループセットを日直商会がお届けします。

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