長距離サイクリスト 落合佑介のくつした

落合佑介さん。いま、長距離サイクリングのジャンルで、いちばん勢いのあるライダーです。落合さんは2022年のRAAM(Race Across America:世界最長の自転車タイムトライアルレース)に出場して、表彰台に日の丸を掲げることを目標に、トレーニングに励む毎日です。

当社は落合さんに対して“ZEROFIT SOCKS FOR CYCLIST”の機材サポートを行っていますが、実はこのソックス、ブルベの世界で第一人者である弊社のスタッフKも開発のお手伝いをして誕生したものです。

ブルベや超長距離レースにおいてソックスは重要な機能パーツです。普通のレースなら数時間。クローズドの環境で半日や一日のレースもありますが、ほとんどはチームで参加するものです。しかし落合さんが挑戦するRAAMは、孤独な戦いが8日間!も続くレースです。それゆえ、バイクやパーツ類はもちろん、身に着けるものすべてにおいて高い機能性を求められます。このような厳しい環境で使われる“ZEROFIT SOCKS FOR CYCLIST”について、落合さんからレポートが寄せられましたのでご紹介します。

30時間を超えるロングライドでは、雨で濡れた時の予備と、長時間履き続けることによる蒸れやベタつき対策のために、ソックスを2足以上準備して臨みます。雨対策については、シューズカバーで解決出来るのでは?と思われるかもしれませんが、長時間履き続けると「蒸れる」「ベタつく」「染みてくる」ので、経験上、シューズカバーはロングライドに向きません。そして残念ながら、今のところ雨に降られた後に、すぐに乾くソックスは存在しません。

現在使用しているZEROFIT SOCKS FOR CYCLISTも、雨に降られた後にすぐ乾くというわけではありませんが、汗による不快なベタつきを改善してくれました。その理由はソックスを裏返しにして見るとよくわかります。私が一番気になるつま先と踵には、タオルに使用されることが多い、吸収性の高いパイル生地を使用しています。パイル生地はデリケートな赤ちゃんの肌を包むおくるみにも使用されているので、長時間摩擦を起こすサイクリストの肌にも向いていると思います。もちろん、晴天で気温も上がり、汗をかき続けるようなライドでも非常に心強い存在です。また、縫い目が多いので皮膚に当たるのでないか?と思われるかもしれませんが、ロングライドで跡が付くこともなく、肌のトラブルは生じていません。これはポリジン加工の抗菌・防臭効果で、雑菌の繁殖が抑えられているからだと思います。

ひとつ注意点として挙げたいのが、履き心地は素晴らしいのですが、履き方を間違えないことです。 コンプレッション類にはよくあることですが、ZEROFIT SOCKSの場合も異なった素材で構成されたソックスで、履いた時に足のポジションが適切でないと、抗菌性やクッション性、そしてサポート性の効果が発揮されません。 それぞれの素材はそのポジションに使われる意味があるのです。 このため、横着な私ですが、ZEROFIT SOSCKSは時間をかけてゆっくり履くようにしています。 (おわり)

→ ZEROFIT SOCKS FOR CYCLIST

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