アイウェアの機能とは、直射日光や紫外線、そして様々な飛散物より目を守ることが第一義です。これらは世の中にアイウェアが登場して以来変わらないことですが、重量やレンズのクオリティなどの性能、ルックス、デザイン性は時代とともに大きく変わりました。アイウェアに限らず、新しい製品が企画される前には多くの場合で市場調査が行われ、そして発売時には市場のニーズにかなったものとなります。これらはルックスやデザイン性に大きく反映され、それが時代のトレンドとなるわけです。ここでKOOの分析によるアイウェアの近年トレンドが興味深いのでご紹介します。
KOOの売れ筋はフルフレームのDEMOSやSPECTROです。ところが2021年はKOOにとって2割程度のセールスであったフレームレスタイプが、今シーズンでは5割近くまで増えています。この傾向は概ね他のブランドも同様で、ここに現在のトレンドがあります。最大の視界を確保するために、レンズは大きく、フレームの存在を最小限にとどめることで、フレームレスのデザインが主流になりつつあるわけです。そこでKOOはフルフレームとフレームレスのメリットを最大限に活かすことができるハーフフレームタイプのモデルを開発。強さと軽量を併せ持ったALIBI(アリビ)の誕生です。
ALIBIはフレームの基本構造を前部と両側アームに集約した、下部にフレームを持たないハーフフレーム。そしてKOO最強のパートナーであるZeiss。その大きな一眼レンズをフレームにはめ込むことにより、レンズの構造に負担をかけることなく、高い耐久性と28gの軽量性を実現。上部2か所の通気孔が効率的にフレッシュエアを取りこみ、丸みを帯びたアームは最高のフィット感をもたらします。眼鏡を使用するユーザーのために、度付きのレンズをセットできるオプティカルクリップにも対応しています。
また、光を反射して目を効果的に保護するミラーレンズを採用していることもポイントで、ユーザーの個性を演出できることもALIBIの特徴です。KOOは調光レンズの採用にも積極的で、ALIBIではWHITE MATTフレームのフクシアミラーレンズに調光レンズを用意しています(下記参照)。このレンズはベースがクリアで、調光フィルターにミラー加工を施すことにより、薄暗い環境の中でも鮮明な視界を得ることができます。
トレンドとは時代によって変化するものですが、あえてマーケティングという錦の御旗をベースにALIBIをリリースするKOOの意図はなにか。それはネーミングに隠されています。ALIBIのイタリア語読みは「アリビ」。英語圏では皆さんご存知の「アリバイ」です。アリバイは「言い訳」の意味も持つ単語です。いつもより(おそらく)理詰めで企画開発されたALIBI。サイクリストにとって、このALIBIを使用しないことは何の言い訳(excuse)にもならないという、KOOの洒落たアイデアが、ALIBIのネーミングとなったワケです。デザインにもネーミングにも洒落っ気があるところがイタリアンブランドらしいですね。
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ジャパンカップに出展
KOOはKASKとともに、10月14日・15日に宇都宮で開催されるジャパンカップに出展します。14日(土)はオリオン通り、15日(日)は森林公園会場。どちらもALIBIをはじめ、ラインアップの展示を行います。もちろんフィッティングも可能。お得な即売会も行いますので、ジャパンカップにご来場の際は、KOO/KASKブースにお立ち寄りください!
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販売価格:
¥26,400
¥31,350:WHITE MATT(フォトクロミック・フクシアミラー:調光レンズ)
重量:28g
カラー:WHITE MATT(フォトクロミック・フクシアミラー:調光レンズ)・PERSIAN GREEN MATT(オレンジミラー)・GRY MATT(ターコイズミラー)・HARBOR BLUE MATT(コッパーミラー)・BLACK MATT(ゴールドミラー)
サイズ:ワンサイズ
レンズ:ZEISS製(ポリカーボネートレンズ)
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2023年10月11日